コロナ禍、ウクライナ情勢の影響などにより、今後の経営に課題や不安があるなか、ポストコロナ持続的発展計画事業(ポスコロ)の活用により、経営計画の策定や黒字化実現に取り組み、付加価値を向上させ、優良企業を目指している3社のケースをドラマ仕立てでご紹介します。
あらすじ
高校卒業後に運送業の世界に飛び込んだ武次雄介(38歳)は、数年前にタケツグ・エクスプレスを法人化し、順調に売上を拡大させてきた。会社に顧問税理士はおらず、妻のまなみに経理や決算を任せきりの武次は会社の業績に疎く、メイン金融機関の菊池信用金庫も頭を抱えていた。
そんな武次をみかねた取引先の(株)ゴールデンピースの湯川社長は、自社の顧問税理士でTKC全国会会員である川中(税理士法人TAL)を紹介し、武次はTKC会員事務所の業務内容の奥深さを知り、税務顧問を依頼することを決める。
その後、会社は巡回監査担当である柴田の指導により、タイムリーに業績を把握できる経理体制を構築できたものの、肝心の最新業績は、なんと「564万円の赤字」であった。TKCモニタリング情報サービスで月次試算表を受け取った菊池信用金庫は、地域金融機関の使命感から、川中とタッグを組んで早期経営改善計画の策定を支援し、会社を成長へと導くために動き出す。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会
あらすじ
2018年10月、石坂建設(株)の石坂社長(68歳)は社長を営業部長の登則(38歳)に譲るべきかどうか悩んでいた。そんなとき、顧問税理士の山中から「特例事業承継税制を活用すれば、無税で株式を後継者に一括贈与できる」と聞き、登則に後を継いでほしいと胸の内を語るが、登則は首をタテに振ることはなかった。
事業承継のプレッシャーが重くのしかかったのか、石坂は突然倒れ、入院してしまう。石坂建設が好きな登則だが、「社長になると、会社の多額の借金の個人保証をしなければならない」ことがトラウマとなっていた。
しかし、メイン行である高戸信用金庫の「会社の磨き上げをすれば『経営者保証ガイドライン』適用を前向きに検討できる」との一言で、ついに登則は会社を継ぐ決意を固める。早期経営改善計画策定支援事業による『事業の磨き上げ』を皮切りに、石坂建設は事業承継へと舵を切った。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会
あらすじ
洋菓子の製造を営む(株)ノグチスイーツの野口社長は悩んでいた。若い女性客をターゲットとした商品ラインナップへと絞り込みを行い、それなりの利益を確保できるようになりつつあった。
しかし、その際に導入した厨房設備の借入金の返済負担などが重くのしかかり、償却前では黒字なものの、借入金を返すと何も残らない状態に陥っていた。野口社長は、顧問税理士でTKC会員である中田にこの窮状を相談した。
そこで、中田はノグチスイーツのメイン行である二宮銀行に「早期経営改善計画策定支援」の活用を持ちかけた。そして中田は野口社長に、二宮銀行で決算報告会とあわせて次年度の経営計画を発表することでメイン行との対話を深めことを提案し、実行に移した。
こうしてノグチスイーツの運命を懸けた「早期経営改善計画策定支援」が幕を開けた。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会
あらすじ
看板広告を取扱う(株)ダーイシデザインは、今でこそ地域でも名の知れた会社になりつつあるが、以前は倒産の危機に追い込まれたこともある。
当時、金融機関からの借入は、年商と同じ1億円まで積み上がり、社長の高多は、会社の現状を理解するにつれ、その深刻さに気づく。高多は、顧問税理士でTKC会員である石川直樹のもとを訪れ、窮状について相談した。
資金繰りそのものに問題があり、原因をしっかり把握しないと改善できないと説明を受け、会計事務所とともに原因の究明に乗り出した。また、石川税理士からの提案を受け、国の事業を活用して、経営改善計画を金融機関と共に作り実行した。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会
あらすじ
とある地方都市、商店街の中で、地域に根差したスーパーマーケットを運営する株式会社スーパーマッキーは、窮地に追い込まれていた。
大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアに顧客を奪われ、3期連続の赤字を計上していたからだ。
株式会社スーパーマッキーの顧問税理士でTKC会員である湯本秀樹は、会社の将来を危惧し、国の経営改善計画策定支援事業を活用した経営の見直しを社長の真木に提案する。真木は、妻の涙ながらの訴えもあってことの深刻さに気付き、経営改善に取り組む決意を固めた。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会
あらすじ
イナモトフードサービスはレトルト食品や冷凍食品などの製造を主たる事業とする、従業員30名の会社。数年前に設備資金の借り入れをして製造ラインを増やしたが、取引先の地元スーパーが大手の傘下に入ってしまう。そのため取引高は最盛期から半減し、返済が厳しくなってしまった。
メイン行の金融機関担当者は早期の試算表提出を求めているが、月次決算体制がしっかり構築できていないため、なかなか試算表を出すことができない。
そこで、メイン行の担当者は、経営改善計画の策定について、知り合いの税理士に依頼し、イナモトフードサービスの経営改善プロジェクトがスタートした。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会
あらすじ
株式会社レッドロック工業は精密金型を主力業務とする、授業イン10名の中小企業。
ある日、主要取引先の大手家電メーカー月光電気が中国企業に買収されるという報道がテレビで流れる。月光電気からの仕事がなくなると売上の3割がなくなり、一年後には資金が底をついてしまう状況にあり、これを乗り切るための対策が必要となっていた。
赤石社長は、メインバンクのきんゆう銀行に融資を求めに行くが、明確な返済原資を提示することができず前向きな対応をしてもらえない。
財務経営力を強化して資金調達力を身に着けてもらうため、田原税理士は経営計画の策定を提案した。
制作・著作 大同生命保険株式会社
監 修 TKC全国会 中小企業支援委員会